なぜ自己破産を選んだのか
借金が2億ある。この数字聞いて「自己破産しかないだろ」って思うかもしんねえ。
でも実際は違った。弁護士に相談した時、選択肢は3つ提示された。
- 任意整理 --- 利息カット、元本は返済
- 個人再生 --- 借金を5分の1に圧縮
- 自己破産 --- 全額免除、ただし財産没収
任意整理が使えなかった理由
任意整理は、利息カットして元本だけ返す方法だ。
2億の元本を月々返済? 月50万返しても33年かかる。33年だぞ。俺は何歳になってんだよ。現実的じゃなかった。
そもそも会社潰した時点で安定収入なんてねえ。任意整理は「安定した収入がある人」向けの制度だ。無職の破産者には無縁。
任意整理が向いている人
参考までに書いとくと、任意整理はこういうケースに向いてる。
- 借金総額が年収の1/3以下
- 安定した毎月の収入がある
- 利息さえカットすりゃ3〜5年で完済できる
- 住宅や車を残したい
俺は全部該当しなかった。
個人再生も厳しかった
個人再生なら2億を4000万に圧縮できる。それでも4000万。
月20万の返済を16年。収入がゼロの人間には到底無理だった。
個人再生は住宅ローンを除外できるメリットがあるけど、俺には持ち家もねえ。メリットがなかった。
個人再生の条件
個人再生には2種類ある。
- 小規模個人再生: 債務額5000万以下、継続的な収入あり
- 給与所得者等再生: サラリーマン向け、債権者の同意不要
俺の場合、債務額が2億で5000万をブチ抜いてるから、そもそも個人再生の対象外だった。弁護士から聞いた時は「選択肢すらねえのかよ」って絶望した。
弁護士を見つけるまで
最初に相談した弁護士は、話聞いた瞬間に「無理ですね」って言い放ちやがった。1分もかからなかった。事務所の椅子にも座らせてもらえなかった。
2件目は「着手金80万円」。手元に数万円しかねえ人間に80万払えるわけがねえだろ。
3件目でようやく、法テラス(日本司法支援センター)を紹介してもらった。
法テラスは、金がねえ人向けの法律相談窓口。弁護士費用を立て替えてくれる制度がある。分割払いで月5000円から返済可能。
これを知らねえ人がマジで多い。借金で苦しんでる奴は、まず法テラスを検索して、最寄りの窓口を調べろ。それだけで世界変わる。
自己破産の現実
自己破産を決断した日のことは今でも覚えてる。
弁護士事務所で書類にサインした時、手が震えた。ボールペンの字がグチャグチャになった。「俺の人生、ここで一回終わるんだな」って思った。
破産手続きの流れ
- 弁護士に依頼(受任通知で取り立てが止まる。電話が鳴らなくなった日の静けさ、忘れねえ)
- 必要書類の準備(2〜3ヶ月。地獄のペーパーワーク)
- 裁判所に申立て
- 破産管財人の選任
- 債権者集会(約3ヶ月後。債権者の目の前に座らされる。吐きそうだった)
- 免責決定(債権者集会から1〜2週間後)
トータルで約6ヶ月。この間、毎月裁判所に行く必要がある。あの建物の階段を上がるたびに、足が重かった。
失ったもの
- 銀行口座は全部凍結
- クレジットカードは全て没収
- 車も差し押さえ
- 保険も解約
- 官報に名前が載る
- 5〜10年間、新規借入・クレカ作成不可
残ったもの
- スマホ1台(生活必需品として認められた)
- 着てる服
- 99万円以下の現金(実際には数千円しかなかった。笑えるだろ)
- 年金の受給権(破産しても年金は没収されねえ)
破産後の生活 --- 具体的に何が変わるか
破産が確定してから最初の半年が地獄だった。
クレジットカードなしの生活
クレカが使えねえ。ネットショッピングもできねえ。サブスクも全滅。Amazonすら使えねえ。
代わりに使ったのがデビットカード。銀行口座から即時引き落としされるカード。審査なしで作れる。
AmazonもRakutenもデビットカードで決済できる。これ知ってだいぶ楽になった。
銀行口座の再開設
銀行口座を新しく作れたのは破産確定から3ヶ月後。
メガバンクは審査が厳しい。ネット銀行(楽天銀行、住信SBIネット銀行)が比較的作りやすかった。
住居
賃貸の審査は通りにくくなる。信販系の保証会社はほぼNG。門前払い。
独立系の保証会社(フォーシーズなど)を使ってる物件を探すのがコツ。不動産屋に正直に「自己破産してます」って伝えた方が、適切な物件紹介してもらえる。隠してもどうせバレるからな。
精神的な回復
2億のプレッシャーから解放された瞬間の安堵感は、言葉にできねえ。
毎晩「明日どうしよう」って考えて眠れなかった日々が終わった。
でも、安堵と同時に「自分は社会的に死んだ」って感覚もあった。
この感覚を乗り越えるのに1年以上かかった。うつ病の治療と並行して、少しずつ「自分は生きてていい」って思えるようになった。天井のシミを数える日々は、本当に長かった。
再起への道
破産から半年。うつ病抱えながら、YouTube LIVE を始めた。2023年8月。
初期費用ゼロ。クレカ不要。スマホ1台でできる。
破産者の俺に残された、ほぼ唯一の選択肢だった。
配信で「自己破産した男」として発信し始めた。隠す必要はなかった。もう失うもんは何もねえ。
そっから数年。会社を設立するまでに至った。
再起のタイムライン
- 自己破産・免責確定: 2022〜2023年
- YouTube LIVE 開始: 2023年8月(社会復帰のきっかけ)
- 配信1年で登録者5,000人到達
- YouTube で月収20万安定: 2024年〜2025年
- TikTok LIVE 移行: 2025年10月(YouTube から移行、月収頭打ち打開のため)
- 株式会社終焉祝祭設立: 2026年2月
数年かかった。でも、2億の借金がゼロになって、自分の会社持ててる。120円のおにぎりで悩んでた男が、だぞ。悪くねえだろ。
この記事を読んでいるお前へ
自己破産は「終わり」じゃねえ。「リセット」だ。
ゲームオーバーじゃなく、ニューゲームだ。
恥ずかしい? そうだ、恥ずかしい。弁護士事務所の帰り道、俯いて歩いたよ。
でも、借金で死ぬよりマシだろ。
生きてさえいりゃ、何度でもやり直せる。
もし今、借金で追い詰められてるなら、まず「法テラス」を検索して、最寄りの窓口を調べてくれ。一人で抱え込むな。助けを求めることは弱さじゃねえ。生存戦略だ。
この話の続きが聞きたいなら、アジトに来い。名前聞かねーし、いつ抜けてもいい。
